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第 20 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウムのお知らせ
日 時:1998年 11月 18日(水) 午後 4:30 〜 6:30
場 所:地球環境科学研究科 A棟 803A
発表者:新海 仁 (気候モデリング講座 M2)
題 目:海氷カテゴリーのパラメタリゼーションについて
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海氷カテゴリーのパラメタリゼーションについて (新海 仁) 発表要旨 :
オホーツク海はもっとも低緯度に海氷が存在する海域である。海氷は大きな季 節変動や年々変動をし、海洋循環とも密接にかかわり合っている。 この海氷の季節変動とその影響をシミュレートするための海氷-海洋結合モデ ルにおける海氷カテゴリーのパラメタリゼーションについて考察するため、 Hibler(1979) を基にしたシンプルな海氷モデルおよび海氷-海洋結合モデルを 用いた実験を行っている。前回の発表では、シンプルな海氷モデルを使って2 種類の2カテゴリーモデルを比較した実験結果から、開水面に新たに形成され る海氷の扱いや海氷の内部応力などは海氷の成長や密接度などに大きな影響を 与えることを示した。 今回は、前回シンプルモデルで比較した2種類の2カテゴリーモデルなどを オホーツク海の海氷-海洋結合モデルに適用し、比較した。海氷分布の季節変化は あまり変わらなかったが、わずかな密接度の違いから海氷量に大きな差が生じた。 また、海氷の内部応力の大きさを変えると、海氷分布にもはっきりした違いが みられた。さらに、開水面に新たに生成される薄い海氷の効果を考察するため、 開水面と30cm以上の平均氷厚を持つ氷(以下 thick ice)の2つのカテゴリー に加えて、開水面に新しく生成される薄い氷(以下 thin ice)のカテゴリー を導入した3カテゴリーモデルを、従来の2カテゴリーモデルと比較した結果も 示す。この3カテゴリーモデルでは、thick ice と thin ice の氷厚の違いに よる熱フラックスの変化だけでなく、力学的な強さの違いも取り入れている。
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