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第 103 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2000年 12月 18日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104

発表者:山口 裕康 (気候モデリング講座 M2)
題 目:WOCEのP2ラインデータを用いた、30Nにおける流れに関する研究

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WOCEのP2ラインデータを用いた、30Nにおける流れに関する研究 (山口 裕康) 発表要旨 :

  
 WOCE(World Ocean Circulation Experiment;世界海洋 
 循環実験)は、世界気候変動研究計画(WCRP)の一環として、気候変 
 動に対する海洋の役割を解明することを目的として行われた。そのため 
 、全球の海洋の高精度な観測によりデータセットを構築するとともに、 
 海洋循環モデルを開発して全球の海洋を記述しようとする目的があった。 
  
 そこで、北太平洋の30Nを東西方向に観測したWOCEのP2ライン 
 データに着目した。なぜなら、太平洋亜熱帯循環系における大気海洋 
 結合系、あるいはそれを包含する気候システム全体の変動を理解する 
 ために重要と思われる北太平洋中層水(NPIW)や北太平洋亜熱帯モー 
 ド水(NPSTMW)が、この周辺の海域で観測されるからである。 
  
 解析手法として、最適内挿法を用いた統計的解析を行うことにより、 
 P2ラインにおける格子点デー タセットを構築し、それをもとに30N 
 における水塊特性を考察するつもりである。今回は実際にP2ラインの 
 CTD、Bottleデータを用いた結果を発表する。 
  

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連絡先

稲津 將 / 西浜 洋介 @北海道大学大学院地球環境科学研究科
大気海洋圏環境科学専攻大循環力学 / 気候モデリング講座
mail-to:inaz@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2298