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第 114 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2001年 10月 15日(月) 午後 16:30 〜 17:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104
発表者:畠中 準裕 (気候モデリング講座 M2)
題 目:冬季シベリア地方に出現する高気圧の強弱のメカニズム
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冬季シベリア地方に出現する高気圧の強弱のメカニズム (畠中 準裕) 発表要旨 :
モンゴルからシベリアにかけての気圧変動は、アジア極東地域の 気候を大きく左右する。我々の身近な例としては、冬季シベリア に発生する高気圧により寒気の吹き出しが起こり、日本海沿岸域 に大量の降雪と、日本を含めた東アジア地域の低温をもたらすこ とが考えられる。このシベリア高気圧の強弱はその年月によって 変化するが、その変動のメカニズムは明らかにされていない。そ こで本研究では、月毎のモンゴル、シベリア域の海面気圧、地表 面気圧に着目したメカニズムの解明を目的とする。 今回はシベリア高気圧発生域と思われる領域(北緯40-60度、東経 70-120度)においてNCEPの海面気圧月平均データからインデックス を作成し、12ヵ月、全球規模で地上気温や風、高度場、SST等との 相関をとった。高い相関を得たところについては、インデックスと その物理量とを時系列に出し、考察した。今回の解析では、ほぼ全 ての量で、冬季よりも夏季の方で高い相関を出した。
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