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第 178 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2005年 11月 7日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 2階 講堂

発表者:田中 朱美 (気候モデリング講座 M2)
題 目:領域気象モデルRAMSを用いた北海道の気象のシミュレーション

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領域気象モデルRAMSを用いた北海道の気象のシミュレーション (田中 朱美) 発表要旨 :

 近年、地球温暖化問題が深刻化したことなどに伴い様々な気象モデルを 
 用いた気候の再現・将来予測が行われている。しかし、このような研究の 
 多くは計算時間などの問題からモデルの解像度が粗く、局地的な現象まで 
 含めた気象の再現には至っていない。一方、最近では環境アセスメントや 
 自然エネルギー利用の需要の高まりからメソスケールの気象を再現すること 
 の重要性が高まってきている。 
   
 このような背景の中、吉田・松井・鵜野(2003)は領域気象モデルRAMSを 
 用いて九州地方の気象を2km×2kmの解像度で再現し、その統計的評価を行った。 
 その結果、モデルは風速・気温・降水イベントなどを非常に良く再現している 
 ことが確認された。さらに、吉田・弓本・鵜野(2003)はRAMSを用いて九州地方の 
 風力発電ポテンシャルの評価を行い、発電取得量の季節変化の見積もりなどを 
 行っている。 
   
 本研究では上記の先行研究と同様にRAMSを用いて北海道の気象を再現し、解析 
 することを目標としている。今回の発表では8km×8kmの解像度で2001年6月か 
 ら2002年5月までの1年間、北海道の気象をシミュレートした結果を報告する。 
 また、風力発電取得量の評価も行ってみたので、その結果もあわせて 
 報告したいと思う。 
  
  

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連絡先

古関 @北海道大学大学院環境科学院
地球圏科学専攻 / 大気海洋物理学・気候力学コース
mail-to:k-shunya@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2372