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第 190 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2007年 10月 30日(火) 午後 16:30 〜 19:00
場 所:地球環境科学研究科 A棟 講堂

発表者:干場 康博 (大気海洋物理学・気候力学コース M2)
題 目:海洋中(全球)での微量金属(Fe)の濃度分布再現

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海洋中(全球)での微量金属(Fe)の濃度分布再現 (干場 康博) 発表要旨 :

 様々な微量金属が海洋の生物生産や物質循環などに影響を与えていることが 
 示唆されており、生物地球化学的に重要であると考えられている。 
 特に鉄(Fe)は90年代より注目されはじめ、植物プランクトンの生産が 
 主にFeによって制限されていると考えられるHNLC 
 (High Nutrient Low Chlorophyll)海域などが有名である。 
 そこでOGCM(Ocean General Circulation Model)を使用し、 
 全球でのFe濃度分布を再現しようという研究が近年みられ、 
 Parekh et al.,2005などがあげられる。 
  そこで自身の研究では、CCSR(Center for Climate System Research)の 
 COCO(Ocean Component Model ver.3.4)を使い、Parekhと同様の式を組込み、 
 Fe濃度の分布を再現したいが、まだその途中である。 
 今回の発表では、OGCMの物理場までと、それに組み込む生物化学過程の項を 
 考慮した一次元モデルの考察をする。 
   一次元モデルは、COCOにFeを組み込む前に、トレーサーの式における 
 生物化学過程の項とは何だろうという疑問を解決するため、 
 自身の理解を深めるべく製作したものである。 
  
  
  

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連絡先

山本 彬友 @北海道大学大学院環境科学院
地球圏環境科学専攻 / 大気海洋物理学・気候力学コース
mail-to:akitomo@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2288