サンディエゴ滞在記

中村 誠吾
大気海洋物理学・気候力学コース M2 (執筆時)

私は、日本学生支援機構(JASSO)の海外派遣プログラムで9月中旬から約1ヶ月間、カリォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所の謝尚平教授のご指導の下、研究を行いました。

研究

私の研究テーマが、冬季日本海の低気圧活動の年々変動と海面水温の関係だったので、謝先生と話し合い、まずは日本海の海面水温の時空間変動を調べるということでEOF解析をするという方針になりました。Matlabを使用することを勧められたので、せっかくの機会なので使ってみようと思いました。Matlabはまったくの初心者だったので、研究室の学生の方々や謝先生に教えて頂きながら解析を進めていきました。プログラミングの事などのやりとりは当然英語なので、非常に苦労しました(時には筆談ってことも….)。しかし、相手の言っていることが分からなくても何度も聞き直し、時間はかかりましたが徐々にMatlabを使えるようになりました。そのおかげで研究も進めることができ、最終週では研究室のゼミで英語の発表を行うことができました。質疑応答などは正直うまくいったとは言えませんでしたが、謝先生のサポートもあり何とかこなすことができました。

休みの日

研究室の人と取った写真

土日は研究のことを忘れて観光などをして遊びました。ホストファミリーには動物園や水族館、サーフィンなどに連れて行ってもらいました。サンディエゴ動物園は動物の数が世界有数で特にパンダが有名です。園内はとても広く回るのに1日かかりましたが、めったに動物園に行かない私でも楽しめました。サーフィンは私は初体験で、同居していた日本人に教えてもらいました。サンディエゴは西海岸に接しており、サーフィンをしてから仕事に行く人も多いらしいです。この機会にサーフィンを覚えようとしましたが、なかなか波に乗ることができませんでした。そもそもボードの上に立つことが難しかったです。最後のほうは普通に海水浴をして楽しみました…..

食生活

一言でいうと、豪快、高カロリーです。初日の到着時にホストファミリーにハンバーガーショップに連れて行ってもらいましたが、ハンバーガーのサイズ、ポテトやドリンクの量が尋常じゃなかったのを覚えています(Sサイズが日本のLサイズに相当すると思ってください)。夕食も常に肉が出され、毎週日曜日は来客を交えてのバーベキューでした。また大学の学食もフライドチキン、パスタ、ピザ、ハンバーガー…のオンパレードです。食べることが大好きな私は常にバクバク食べていましたが途中でお腹を壊したこともありました….。時折、ホストファミリーが肉じゃがなどの日本食を作ってくれたり、ラーメン屋に連れて行ってくれたりしたときに改めて食べる日本食のおいしさに感動したのを覚えています。サンディエゴは日本の食品が置いてあるスーパーや日本料理店が多いので食生活がつらくなったときにたまに何度か行きました。そんなこんなで、1ヶ月間で8kgも太りました。

最後に

スクリプスからみた夕日

私はこの1ヶ月で充実した生活を送ることができましたが、やはり英会話は苦労しました。自分の言いたいことがなかなか相手に伝わらないことも多々あり、英語を話すことが嫌になることもありました。しかし、せっかくの機会なのだから、英語を楽しもうと割り切って、積極的に他人と英語で交流しました。リスニング能力が上がったとか、発音がよくなったとかはあまりなかったですが、恥ずかしがらずに英語を話す度胸は身についたと思います。また、日本以外の文化を知ることや、逆に日本文化のいいところを再認識するとてもいい機会なりました。このような機会を与えてくださった谷本先生、準備等でとてもお世話になりました指導教員の佐藤先生や事務の方々には心から感謝申し上げます。

2015年3月